2021年5月30日日曜日

テレビをみる

東京都などの緊急事態宣言はまた延長になり、もはや「緊急事態」がいつから始まったのか、いつから延長なのかよく分からなくなってきました。

さて、若い人のテレビ離れが顕著だそうですが、わたしは家にいる時間が増えたので以前よりテレビみることが増えたというか、今まで見たことのなかった番組もみるようになりました。
昨年はベートーベン生誕250周年記念とのことで関連番組が多く「らららクラシック」を見るようになったのですが3月で終了してしまいました。


でもクラシック番組の面白さを知り、今は清塚信也さんの「クラシックTV」を見るようになりました。「歌舞伎とオペラ」をテーマに勘九郎さんが出演したり、意外な企画が楽しい番組です。

「らららクラシック」が3月で終わってしまった時間帯に「にっぽんの芸能」が移ってきました。番組自体はタイトルや司会進行が変わったりしながらも長いこと放送が続いている古典芸能を幅広く紹介するものです。司会が去年から高橋英樹さんになって内容も充実したように思います。昨年度までは金曜日の夜11時からという時間帯に押しやられて残念に思っていましたので、9時からという陽の当たる時間帯(夜だけど)に移動してうれしいです。

今はなかなか劇場にいくのが難しいので邦楽はもちろん歌舞伎や文楽を観ることのできる番組は貴重です。久しぶりに6月下旬、国立劇場の文楽公演のチケットをとりましたが予定通り行われるだろうか。

2021年5月5日水曜日

「箏」と「琴」二通りの表記のコト

 あいかわらずコロナの感染状況は広がる一方の様相で、一般庶民はどのように行動すればよいのか、謎だらけのゴールデンウィークも終盤です。三郷市は緊急事態宣言にも、まんぼう措置の対象地域にもなっていないので、市内のららぽーとやIKEAの辺りはだいぶ混雑したようです。4月30日付の読売新聞朝刊埼玉県版には周辺道路は大渋滞という記事がのっていました。そりゃそうなるよね。

さて、本日のタイトルは「箏」と「琴」であります。当ブログでは「箏」という漢字を使っておりますが、世の中では「琴」という表記も多く目にします。これには次のような事情があります。
そもそも「琴」は「キン」という別の楽器でした。中国の七弦のコトでポジションに立てる「柱(ジ)」がなく、左手で弦を押さえて右手ではじいて演奏するもので映画の三国志などに出てきましたね。日本でも平安時代初期までは貴族の間で愛用されていたそうですが、その後現在の「箏(そうのコト)」のほうが普及したそうです。「箏」は元は雅楽の楽器として中国から伝わり、少しずつ形を変えながら現代まで続いている13絃の楽器「こと」です。つまり「箏」と「琴」は元々は別の楽器だったので、お箏を弾く人はだいたい「箏」の字を使います。

しかし、ここで問題なのが「箏」という漢字が当用漢字ではないということだと思います。結果、たとえばお箏を扱うお店の看板が「○○琴」となっているわけです。いったい当用漢字を選定している人たちは本当に日本の漢字文化のことを考えているのか。熟語なのに漢字仮名混じりの「まん防」とか「ひっ迫」じゃ全然緊迫感が伝わらないと思いますが。

*なお、「コト」の用語について出典は「よくわかる箏曲地歌の基礎知識」からです。なにかと参考になります。



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