2021年12月7日火曜日

撥(バチ)修理

不注意でお三味線の撥先を欠いてしまいました。右です。
三味線入れにしまうときに手ぬぐいできちんとくるまず、木のサックがずれてしまったようです。
後悔先に立たず。「あの時に戻りたい」と思うパターンです。

いつもお世話になっている青砥の三味線やさん「菊岡中むら」へ持っていき見てもらいました。
修理方法としては欠けた部分を削るしかないとのこと。削れば撥の左右のバランスが崩れてしまうことになるので迷いましたがやはり直してもらうことにしました。撥をお店に預けて受取りは5日後でした。左右のバランスが不均等になってしまったので弾いてみるとなんとも違和感がありましたが、弾いていくうちに馴染むでしょう。


とにかく欠けた部分は実にきれいになってます。職人の技術なんですね。

黒っぽくみえる撥先はべっ甲です。
わたしが40年ほど前に三味線本体とこの撥と撥入れなど一式で18万円ほどだったと記憶していますが、今ではこの撥だけで新品だと10万円、中古で5万円くらいするそうです。
べっ甲はワシントン条約とやらで非常に高価なものになってしまいました。ちなみに今回の修理代は1万5千円(税別)でした。
ずっと大事に使ってきた撥なのに、わが身のそそっかしさが悔やまれます。
これからはもっと気をつけるからね、と思いながら今日も湯呑みのお茶をひっくり返すのでありました。とほほ。




 

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