国立劇場は閉鎖中なので、文楽も他所の会場で公演を行っております。
今回の文楽東京公演は北千住1010シアターで開催。先日、観に行ってまいりました。なお、本日27日が最終日。
プログラムAの、「近頃河原の達引(ちかごろかわらのたてひき)」が観たかったのですが、この公演は語りの豊竹呂太夫改め十一代目豊竹若太夫の襲名披露公演でありました。その口上(こうじょう=ご挨拶)もありました。口上というものを私は初めて生で見ることができました。面白し。
若太夫の演目は「和田合戦女舞鶴(わだかっせんおんなまいづる)」主君への忠義のために我が子を犠牲にするというのはどうも現代人の感覚には受け入れがたいものですが。
ロビーにはお祝いのご祝儀袋やのぼりが華やかに飾られておりました。
それにつけても、国立劇場の改修工事は未だ業者も決定せず、いったい工事はいつ始まるのやら。日本という国の文化を伝承発展させる最大(のはず)の劇場が、閉場したまま改修工事の始まる目途がまったくたっていないのです。こんな異常な状況なのにあまりニュースにもならず、世の人々の関心のなさに、悲しくもさみしい気持ちになって、帰宅。
0 件のコメント:
新しいコメントは書き込めません。