先の「花みずきジュニアコンクール」に参加されたお子さんの副賞として、お箏の製造工場見学バスツアーに参加できるという企画がありました。その見学先の工場が私の住んでいる埼玉県三郷市の「みつや琴製造(株)」とお聞きして、私も生徒さん親子とともに現地合流で参加してまいりました。
みつやさんは、三郷三曲協会の演奏会で長年お世話になっていたお箏屋さんですが、工場を訪れたのは初めてでした。
実際に目で見る作業現場はとても面白かったです。
材料となる桐の太い原木が敷地に積まれ、おおまかに切り出されたお箏用の材木がたくさん並んで干してありました。3年間、雨の日もこの状態で外に干し続けるのだそうです。
そうして3年間天日に干した「お箏用の材木」は作業場でカンナをかけてきれいに形作られ、焼きゴテをあてると美しい茶色の木目に仕上げられます。焼きゴテの熱さは大変なもので、そばで見てると熱気がすごかった!こういったことは実際現場に行かないとわからないことでした。
2階の作業場では、形の整えられたお箏に柏葉や竜角、芯座、竜舌、猫足などを職人の皆さんが手作業で作成し、取り付けていました。
これらの一連の作業を最初から最後まで一人の職人がすべて担うのだそうです。もっと機械を使って製作しているのだと思っていましたが、ほとんどの作業は職人の皆さんの手作業でということでした。10年くらいで一人前だそうです。
私のお箏もあのように時間と手間をかけて作られたのだと思うと、お箏がまた違って見えてきました。
(2階の作業の様子はSNS等での公開はNGとのことで、残念ながら写真をお見せすることはできません)
私のお箏もあのように時間と手間をかけて作られたのだと思うと、お箏がまた違って見えてきました。
(2階の作業の様子はSNS等での公開はNGとのことで、残念ながら写真をお見せすることはできません)