2021年6月12日土曜日

爪輪(つめわ)を自分で付け替えてみた


爪は象牙製でわっかがついています。これが「爪輪」ですが使っているうちに自然にいたんで表面のエナメル塗装がはがれてちょっと悲しい様子になってきます。この爪輪は付け替えることができて、購入するとお店の人がしてくれるのですが、自分でもできそうなので一度やってみようと思っていましたがこのたび初めて自分で付け替えてみました。


まずぬるま湯に浸すと、簡単に外れました。少し残ったところは指でこするだけできれいに取れました。





あとは「爪輪」に切れ目を入れて爪をはめ込み木工用ボンドで接着して、内側のしわをのばします。しわが変に固まると指にはめたとき痛くて大変困るのです。
実際そういう爪も持っているので自分で付け替えようと思ったのでした。また、年齢とともに指も太くなるようできつくてはめられなくなった爪もあり。さらにお箏の爪は親指、人差し指、中指の3本にはめるのですが、生田流の四角い爪は必ず片方の角(カド)を絃にあてて弾くので片方だけ丸くなってきますので、別の爪に替えればまたちゃんと四角い角で弾くことができるわけです。親指と人差し指・中指では爪の当たる角が違います。
爪輪の付け替え方は、雑誌「邦楽ジャーナル」に以前掲載されていた記事を参考にしましたが、くわしい付け替え方はちょっとネットで検索すればいろいろ出てきます。
今は貴重な象牙ですから大事に使い続けたいものです。
案外簡単にできたし、自分の指によくなじむので、また他のも付け替えたいと思いました。


 

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